美咲の両親は、壊れもののように娘をあつかっている。儚げで危うく、手荒くあつかえば砕け散ってしまいそうな少女
あさの あつこ「ガールズ・ブルー (文春文庫)」に収録 ページ位置:19% 作品を確認(amazon)
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儚げな人
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......まれていない。肌も髪も、色素が乏しいのだ。瞳の黒さだけが際立つ。儚げで、危うく、あたしが親なら『壊れもの注意』のレッテルをべたべた貼りつけたくなるだろう。実際、美咲の両親は、壊れもののように娘をあつかっている。儚げで危うく、手荒くあつかえば砕け散ってしまいそうな少女は、しかし、唇をゆがめて、「爪なんか一枚、一枚はがしちゃって、歯も全部抜いちゃって、もち麻酔なしで……うーん、案外快感かも」 と、どぎついことを平気で口にする。......
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影のようにひっそりと、風のように軽く、すべりこむように彼女が入ってきた。
「アムリタ(下) (新潮文庫)」に収録 amazon
あの子は心配。頼りなげで、会った後ちょっと何かを後悔するみたいな気持ちになっちゃうの。
吉本 ばなな「N・P (角川文庫)」に収録 amazon
このひとの中にはたしかに大きな苦しみがあるのだ。そしてその苦しみがこの小さな女を圧倒しおしつぶそうとしているのだ。
野間 宏 / 顔の中の赤い月「暗い絵・顔の中の赤い月 (講談社文芸文庫)」に収録 amazon
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雑踏が、古い色あせた壁の無数の亀裂に浸み込む雨水のように、地面にしがみついた低い屋根の盛り場に浸み込んで行く
柴田 翔 / 燕のいる風景 amazon
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