ゲームのコントローラーをカシャカシャ動かしながら、テレビに視線を集中させている

ファミコンをピコピコ

目がチカチカして怪しい光が飛ぶほどテレビゲームにはまる

指が痛くなる

テレビゲームの電子音

ドラマを見て涙ぐむ

彼女は時刻表に特別な興味をもっていました。その随筆をある雑誌に発表したくらいです。随筆は詩情に溢れ、余人には無味乾燥に見えるあの横組の数字が、いかなる小説よりもおもしろいらしいのです。数字の行間からは、蜿蜒と尽きぬ旅情の詩が湧き、随想が生まれるらしいのです。

目にびかびかする色の立ち代り、人の転換される画面のテレビ

（暗い部屋でテレビを見る）映像の光に合わせて、彼女の横顔は様々な色に変化していた。

悪くない映画だったが途中で何度も考え事をしたので映画の筋がずたずたに分断されてしまった。《…略…》映画のエンドマークが出ると、僕は殆んど筋のわからないまま席を立って外に出た。