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朝のうちは雨でしたが、二時間目からだんだん明るくなって三時間目の終わりの十分休みにはとうとうすっかりやみ、あちこちに削ったような青ぞらもできて、その下をまっ白なうろこ雲がどんどん東へ走り、山の萱 からも栗の木からも残りの雲が湯げのように立ちました。
宮沢賢治 / 風の又三郎 ページ位置:58% 作品を確認(青空文庫)
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雨上がり・晴れ間がのぞく
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前後の文章を含んだ引用
......ら嘉助が言いました。「あいづやっぱり風の神だぞ。風の神の子っ子だぞ。あそごさ二人して巣食ってるんだぞ。」「そだないよ。」一郎が高く言いました。 次の日は朝のうちは雨でしたが、二時間目からだんだん明るくなって三時間目の終わりの十分休みにはとうとうすっかりやみ、あちこちに削ったような青ぞらもできて、その下をまっ白なうろこ雲がどんどん東へ走り、山の萱 からも栗の木からも残りの雲が湯げのように立ちました。「下がったら葡萄蔓 とりに行がないが。」耕助が嘉助にそっと言いました。「行ぐ行ぐ。三郎も行がないが。」嘉助がさそいました。耕助は、「わあい、あそご三郎さ教え......
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雨上がり・晴れ間がのぞくの表現・描写・類語(晴れ・曇りのカテゴリ)の一覧 ランダム5
一度日が陰って暗澹 としたあたりの景色になったが、それを最後に空は全体として明るくなって来た。
岡本かの子 / 母子叙情
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「晴れ・曇り」カテゴリからランダム5
日の光が、数知れず枝をさしかわしている低い灌木の隙間をようやくのことで潜り抜ける
堀 辰雄 / 風立ちぬ amazon
ロマネスクの半円祠堂 があって、一本一本の円柱は六月の陽 を受けて鮮 かに紫薔薇色 の陰 をくっきりつけ、その一本一本の間から高い蒼空 を透 かしていた。白雲が遥 か下界のこの円柱を桁 にして、ゆったり空を渡 るのが見えた。
岡本かの子 / 金魚撩乱
台所と居間は私ひとりになった。陽があたって光に満ち、まるで真昼の海辺のように乾いていた。
吉本 ばなな「アムリタ〈上〉 (新潮文庫)」に収録 amazon
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