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主任の目と、三原の目とは宙で一線に衝突した。何秒かのたがいの凝視であった。
松本 清張「点と線 (新潮文庫)」に収録 ページ位置:69% 作品を確認(amazon)
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目が合う・見詰め合う・視線がぶつかる
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前後の文章を含んだ引用
......です」「たとえば、安田のアリバイの崩壊にしても、まだ完全ではないね」 主任は微妙な表情になった。三原はすぐそれを理解した。「石田部長のことでしょう?」「うむ」 主任の目と、三原の目とは宙で一線に衝突した。何秒かのたがいの凝視であった。が、先にそれをはずしたのは主任の方だった。「石田部長の方はいい。それは僕がやる」 主任は言った。重大なことを複雑に包んだ言い方であった。三原は容易に解した。 そ......
単語の意味
凝視(ぎょうし)
凝視・・・目を凝らして一点を見つけること。目を大きく見開いてじっと見つめること。
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共通した困難を抱えているから、見かわす視線に複雑な悲しみと相手を思いやる感情が、しらずしらずのうちにこもり、ある意味仲は深まっていた。
綿矢 りさ / かわいそうだね?「かわいそうだね? (文春文庫)」に収録 amazon
二人きりになるための画策は、どちらも未練を残しつつ諦めていた。 その分ただ、相手の眼差しに、何か抱擁の代わりになるものを──その埋め合わせとしての熱と潤いを求めていた。
平野 啓一郎「マチネの終わりに (文春文庫)」に収録 amazon
いつのまにか結びついていた視線に、愛子はがんじがらめになる。
朝井 リョウ「武道館 (文春文庫)」に収録 amazon
(恋人同士が見つめ合う)彼の目の下には、サユリの真摯な目があった。この目には、自分の心に吸い付く吸盤があると思った。
山田詠美「新装版 ハーレムワールド (講談社文庫)」に収録 amazon
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美しい頂上、山ひだの一つ一つをなめるように見まわした。
大岡 昇平 / 俘虜記 amazon
ちらりと電光のように時雄の顔色を窺った
田山 花袋 / 蒲団 amazon
暗い雨の夕闇につつまれた町すじを、猟犬のような眼つきで見まわす
池波 正太郎 / 鬼平犯科帳〈1〉 amazon
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