TOP > 感覚表現 > 動き・反応・変化・現象 > 電話に出る・受話器を取る


カテゴリ検索 単語の意味
(電話に出るか迷う)息をひそめ、(鳴っている)電話機をじっと見ていた。黒板に書かれた長く難解な数式の手がかりを求めて、少し離れたところから細部を検分する人のように。
村上 春樹 / 色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年 ページ位置:98% 作品を確認(amazon)
この表現が分類されたカテゴリ
電話に出る・受話器を取る
しおりに登録する
前後の文章を含んだ引用
......かいない。つくるが電話をかけたことを知って、コールバックしてきたのだろう。受話器を取るべきかどうか、コールが十二回続くあいだ、つくるは迷っていた。唇を堅く結び、息をひそめ、電話機をじっと見ていた。黒板に書かれた長く難解な数式の手がかりを求めて、少し離れたところから細部を検分する人のように。しかし手がかりは得られなかった。ベルはやがて止み、沈黙があとに続いた。含みを持った深い沈黙だった。 つくるはその沈黙を埋めるために、再びレコードに針を下ろし、ソ......
単語の意味
検分(けんぶん)
検分・・・1.実際に立ち会って状態を調べること。自分の目で見て確認すること。
2.見かけ。外見。外から見た第一印象。
ここに意味を表示
電話に出る・受話器を取るの表現・描写・類語(動き・反応・変化・現象のカテゴリ)の一覧 ランダム5
受話器にじっと耳をあてていた。耳が受話器にはりついてとれなくなってしまうんじゃないかという気がするくらいしっかりとだ。
村上春樹 / ローマ帝国の崩壊・一八八一年のインディアン蜂起・ ヒットラーのポーランド侵入・そして強風世界「パン屋再襲撃 (文春文庫)」に収録 amazon
自分あての電話が内線で回ってきたので取った。
吉本 ばなな / 大川端奇譚「とかげ (新潮文庫)」に収録 amazon
このカテゴリを全部見る
「動き・反応・変化・現象」カテゴリからランダム5
「電話」カテゴリからランダム5
たっぷりと焦らしてやってから電話に出た。
朝井 リョウ / ひーちゃんは線香花火「もういちど生まれる (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
ル、ルン。  黒い電話機がベルを鳴らした。
阿刀田 高 / 狂暴なライオン「ナポレオン狂 (講談社文庫)」に収録 amazon
カテゴリ検索 単語の意味
同じカテゴリの表現一覧
動き・反応・変化・現象 の表現の一覧 
電話 の表現の一覧 
感覚表現 大カテゴリ
表現の大区分