自分の顔の半面にべったり赤痣 でもあるような、みにくい不具者のような、みじめな気がしました。
太宰治 / 人間失格 ページ位置:49% 作品を確認(青空文庫)
この表現が分類されたカテゴリ
惨め・情けない
しおりに登録する
前後の文章を含んだ引用
......これあ、お前が悪いんじゃない。こんな、いい男に産んだお前のおふくろが悪いんだ」 色の浅黒い、大学出みたいな感じのまだ若い署長でした。いきなりそう言われて自分は、自分の顔の半面にべったり赤痣 でもあるような、みにくい不具者のような、みじめな気がしました。 この柔道か剣道の選手のような署長の取調べは、実にあっさりしていて、あの深夜の老巡査のひそかな、執拗 きわまる好色の「取調べ」とは、雲泥の差がありました。訊問が......
ここに意味を表示
「惨め・情けない」の表現・描写・類語(悲しみのカテゴリ)の一覧 ランダム5
このカテゴリを全部見る
「悲しみ」カテゴリからランダム5
身体を冷たい瓶のなかに塩漬けにされたような悲しい気持ち
綿矢 りさ「しょうがの味は熱い (文春文庫)」に収録 amazon
ずっと消えることなく心に掛かっていた鬱屈の霧
横山 秀夫「クライマーズ・ハイ (文春文庫)」に収録 amazon
同じカテゴリの表現一覧
悲しみ の表現の一覧
感情表現 大カテゴリ