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歌の声は、ともし火の光のように、次第に細りながら消えていった。
芥川龍之介 / 偸盗 ページ位置:75% 作品を確認(青空文庫)
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音が消える・聞こえなくなる
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前後の文章を含んだ引用
......悲しみだけは、――空をみたしている月の光のように、大きな人間の悲しみだけは、やはりさびしくおごそかに残っている。…… なよや、末の松山 波も越えなむや 波も越えなむ 歌の声は、ともし火の光のように、次第に細りながら消えていった。そうして、それと共に、力のない呻吟 の声が、暗 を誘うごとく、かすかにもれ始めた。阿濃 は、歌の半ばで、突然下腹に、鋭い疼痛 を感じ出したのである。 ......
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大きな音が頭を打ち、耳の底が抜けたような空白がやってくる
高樹 のぶ子 / その細き道 (文春文庫 amazon
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下校したあとで、楽器の音も駆け足の音も聞こえてこなかった。校舎の影がのびる校庭には、静けさが淀んだ水のように満ちていた。
小川 洋子 / 夕暮れの給食室と雨のプール「妊娠カレンダー (文春文庫)」に収録 amazon
音はまるで死そのもののように重く、冷たかった
村上 春樹 / ダンス・ダンス・ダンス(上) amazon
子供たちの会話は、宝石のようにキラリと光る言葉を、もったいないほど何気なく撒き散らす
干刈 あがた / ゆっくり東京女子マラソン amazon
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