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......うか出まいか迷いながら房枝が尋ねると、「いや、もう入ってきた」という祐一の声が障子の向こうから聞こえた。　結局、房枝は祐一を追って寝室を出ると、台所へ向かった。素足で踏む廊下が、切られるように冷たかった。　祐一は冷蔵庫を開けて、中からソーセージを取り出していた。「おなか減っとるとね？」と房枝が尋ねても、「いや」と答えるくせに、ビニールを歯で噛み切って、勢いよくソ......