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ちょっと栂指 と人差指で、抓 んで食うようなわけには行かない男だと彼は睨 んだ。
吉川英治 / 治郎吉格子 ページ位置:16% 作品を確認(青空文庫)
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思い通りにならない・てこずる
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......れが、話してやろう。 と、ちょうど伸びた髯 をだしに、それとなく、様子を見に来たわけだったが、仮に、相客がいないで、すぐ問題の話にかかったとしても、相手の仁吉は、ちょっと栂指 と人差指で、抓 んで食うようなわけには行かない男だと彼は睨 んだ。相当に、小悪党らしい小骨が歯にも、舌にも、かかりそうに思われた。 「――こんにちは。親方さん、元結 はまだでございますか」 そこへ、若い女の声がした。外の陽が、治郎......
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体中にすごいGがかかってくる。内臓や目の玉がつぶれるような苦しみが同時に襲ってくる。このGの苦しみは味わったことのないものには理解出来ないだろうが、まさに死ぬほどの苦痛だ。自分の体に数百キロの重石がのしかかるようなと言えばわかるかな。背筋と腹筋を鍛えていないものは背骨が折れる。顔面の筋肉は後ろに引っ張られ、人間の顔ではなくなっている。眼球もものすごい力で押さえつけられ、 骸骨 みたいに目の玉がぽっかりとへこんでしまうのだ。視界は急速に狭まり、まるで望遠鏡を逆さに 覗いているような感じだ。
百田尚樹「永遠の0」に収録 amazon
川崎船が燻製鰊 のように、すっかり斜めにブラ下がってしまう
小林多喜二 / 蟹工船
(階段の)下から吹き上げてくる風が水島の髪を逆立て、十和子のスカーフを舞い上がらせる。
沼田 まほかる「彼女がその名を知らない鳥たち (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
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