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西に傾きかかった太陽は、この小丘のすそ遠くひろがった有明ありあけの入江の上に、長く曲折しつつはるか水平線の両端に消え入る白い砂丘の上に今は力なくその光を投げていた。
横光利一 / 日輪 ページ位置:0% 作品を確認(青空文庫)
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夕日・西日
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前後の文章を含んだ引用
......腹にある泉の傍から、うたいながら合歓木ねむの林の中に隠れて行った。後の泉を包んだ岩の上には、まだしおれぬ太藺ふといの花が、水甕の破片とともに踏みにじられて残っていた。そうして西に傾きかかった太陽は、この小丘のすそ遠くひろがった有明ありあけの入江の上に、長く曲折しつつはるか水平線の両端に消え入る白い砂丘の上に今は力なくその光を投げていた。乙女たちの合唱ははなやかな酒楽さかほがいの歌に変って来た。そうして、林をぬけると再び、人家を包むまろやかな濃緑色の団塊となった森の中に吸われて行った。眼界の風物、何一つとして......
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有明・有明け(ありあけ)
有明・有明け・・・1.陰暦の16日以後で、夜が終わってもまだ月が有る夜明け。また、その月やその空。
2.(後世は、月の存在にかかわらず)夜明け方。
3.夜明けまで、夜通しつけておく行灯(あんどん)である「有明行灯(ありあけどんどん)」の略。
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地平に沈む夕陽
浅田次郎 / うらぼんえ「鉄道員(ぽっぽや) (集英社文庫)」に収録 amazon
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