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戦前の銀座の匂いは、まさにバターと香水の匂いがしていた。そのモダンな香りに井上も私も酔い痴れていたといってよい。
池波 正太郎「むかしの味 (新潮文庫)」に収録 ページ位置:57% 作品を確認(amazon)
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前後の文章を含んだ引用
......井上にとって、はたらきに出て、はじめて目にした銀座の街は、「匂いが、ちがうね」 この一言につきた。 いまは、どこの町も同じような匂いしかしなくなってしまったが、戦前の銀座の匂いは、まさにバターと香水の匂いがしていた。そのモダンな香りに井上も私も酔い痴れていたといってよい。 下町に育った子供は早熟で、小学生のころから大人のまねをして、デパートや町の食堂へ入って行くこともめずらしいことではなく、したがって、銀座のレストランといえども......
単語の意味
香水(こうすい)
香水・・・いい香りのする水。
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軽井沢は、冬に用のない土地だがら、シーズンを迎えると、まる一年の休眠からパッと覚めたように活気づくのである。
獅子 文六 / 胡椒息子「胡椒息子 (1953年) (角川文庫〈第668〉)」に収録 amazon
熱海の町へ下りると、そこはもう車輛の騒音と排気ガスが渦巻く温泉都市であった。
池波 正太郎「食卓の情景 (新潮文庫)」に収録 amazon
このあたりの風景も、ようやくに観光地の通俗さが入りこんで来て、しずかな海と木立が、俗悪な道路と建物に侵されつつある。
池波 正太郎「食卓の情景 (新潮文庫)」に収録 amazon
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長生きしたり、家を大きくしたりした人たちの墓は大きく、子供や赤ん坊のときに死んだものの墓は小さく、その不揃いな様子が、不断着をきた人のようで自然な表情が感じられ
安岡 章太郎 / 伯父の墓地「夕陽の河岸 (新潮文庫)」に収録 amazon
夜の縁日というものは、別に〔歳時記〕できめられたわけではないけれども、やはり、初夏から晩夏にかけての感じがする。
池波 正太郎「食卓の情景 (新潮文庫)」に収録 amazon
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