日本語表現インフォ：ピンとくる言葉や描写が見つかる辞典

一九七三年の秋には、何かしら底意地の悪いものが秘められているようでもあった。まるで靴の中の小石のように鼠（人名）にははっきりとそれを感じ取ることができた。

村上春樹 / 1973年のピンボール　ページ位置：19%　作品を確認（amazon）

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前後の文章を含んだ引用

......２０９。「多分ね」と僕。「殆んど誰とも友だちになんかなれない」　それが僕の一九七〇年代におけるライフ・スタイルであった。ドストエフスキーが予言し、僕が固めた。　一九七三年の秋には、何かしら底意地の悪いものが秘められているようでもあった。まるで靴の中の小石のように鼠にははっきりとそれを感じ取ることができた。　その年の短かい夏が九月初めの不確かな大気の揺らめきに吸い込まれるように消えた後も、鼠の心は僅かばかりの夏の名残りの中に留まっていた。古いＴシャツ、カット・オフ......

単語の意味

鼠（ねずみ）

鼠・・・１．ネズミ科の哺乳動物の総称。人家の付近などに住む、敏捷な小動物。繁殖力が高く、食害や伝染病の原因となるため嫌われている。
２．鼠色（ねずみいろ）の略。
３．比喩として、こそこそと悪事を働く者、ひそかに害をなす者のたとえ。

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胸騒ぎ・嫌な予感の表現・描写・類語（恐怖・不安のカテゴリ）の一覧ランダム５

その親切ぶりも雪見にはくどくて、何やら不快な湿り気を帯びているように思えてならない。

雫井脩介「火の粉 (幻冬舎文庫)」に収録　amazon関連カテ胸騒ぎ・嫌な予感ありがた迷惑

ぞわりと足元が寒くなる。

新海誠「小説君の名は。 (角川文庫)」に収録　amazon関連カテ胸騒ぎ・嫌な予感悪寒（恐怖、発熱によるさむ気）

あたりの空気にはどことなくあぶなっかしい気配が漂っている。

急に不安が押し寄せてくる。どこかで何か得体の知れないことが進行しているような気がして、あたりがすっと暗む。

沼田まほかる「彼女がその名を知らない鳥たち (幻冬舎文庫)」に収録　amazon関連カテ不安になる胸騒ぎ・嫌な予感