TOP > 人物表現 > 恋愛 > 倦怠期

TOP > 暮らしの表現 > 暮らし・生活 > 同棲・一緒に暮らす


カテゴリ検索 単語の意味
(部屋を出ていく決心がつかない)やっと自分専用の水飲み場を見つけて、飲んだ水が指の先の細胞まで行き渡ってもまだ、涙となって外に流れ出てもまだ、顎を上向けたまま蛇口の下を離れずにいた。飲みこぼした分が内股で座っている脚を濡らしても、周りが呆れて誰もいなくなっても、身体が冷たくなってもまだ動かない。まだまだ飲みたりないのに水は枯れてきて細くなり、一滴でも逃がさないように舌をつき出している。
綿矢 りさ「しょうがの味は熱い (文春文庫)」に収録 ページ位置:89% 作品を確認(amazon)
この表現が分類されたカテゴリ
倦怠期 同棲・一緒に暮らす
しおりに登録する
前後の文章を含んだ引用
......う根本的な問題を、考えてみるだけの余裕が今まで無かった。あまり深くは追求したくはなかったけれど、でもやはり私はどこかでなにかを間違ったまま置き去りにしている。 やっと自分専用の水飲み場を見つけて、飲んだ水が指の先の細胞まで行き渡ってもまだ、涙となって外に流れ出てもまだ、顎を上向けたまま蛇口の下を離れずにいた。飲みこぼした分が内股で座っている脚を濡らしても、周りが呆れて誰もいなくなっても、身体が冷たくなってもまだ動かない。まだまだ飲みたりないのに水は枯れてきて細くなり、一滴でも逃がさないように舌をつき出している。 私たちは同じものを食べ、同じ寝床にもぐりこみながら、将来住みたい場所さえ違うんだから、今私たちがこの部屋にそろっていることは、ほとんど偶然みたい。 いつか人生......
単語の意味
身体(しんたい)
顎・頤・腭(あご)
内股(うちまた)
足・脚・肢(あし)
身体・・・人のからだ。肉体。
顎・頤・腭・・・1.口の上下の、歯の生えている部分で、話したり物を噛んだりするのに役立つ器官。
2.下あご。頤(おとがい)。
3. 釣り針の先に逆向きにつけた返しのこと。釣り針のかかり。鐖・逆鉤・逆鈎(あぐ)。
4.機械や道具などで、物をつかんだり引っ張ったりする開閉部分。
5.食事。食料。まかない。食費。
6.口をきくこと。物言い。おしゃべり。
内股・・・1.股の内側。内腿(うちもも)。
2.足のつま先が内側に向いている状態。また、そういう癖や歩き方。 ⇔ 外股(そとまた)。
3.柔道の足技のひとつ。一方の足を相手の内股に掛け、大きく払い上げて投げること。
足・脚・肢・・・1.動物の胴体の下から左右に分かれて伸びている部分で、歩いたり体を支えるのに用いる部位。とくに、足首から下の部分をさすこともある。
2.台を支える棒状の部分。物の本体を支える、突き出た部分。また、地面に接する部分や、物の下や末端部分。「テーブルの足」
3.歩くこと。走ること。また、その能力。「足が速い選手」
4.行くこと。また、来ること。また、そうするための手段や乗り物。「客の足がとだえる」「足の便がいい」
5. 餅(もち)などの粘り。こし。
6.損失。欠損。借金。また、旅費。
7.その他、足の形や動きから連想されできた表現として、
・食べ物の腐りぐあいや、商品の売れ行き。「足がはやい」
・(脚)漢字を構成する部分で、上下の組み合わせからなる漢字の下側の部分。「照」の「灬(れっか)」、「志」の「心(したごころ)」など。
・雨や雲、風などの動くようす。「細い雨の足」
・(足)過去の相場の動きぐあい。
ここに意味を表示
倦怠期の表現・描写・類語(恋愛のカテゴリ)の一覧 ランダム5
夫には刺のある沈黙を貫く
平野啓一郎「ある男」に収録 amazon関連カテ黙る・沈黙倦怠期
サトウとの生活は錆付いた沼のようにひっそりと淀んでいた。
小川洋子 / 冷めない紅茶「完璧な病室 (中公文庫)」に収録 amazon
女との間に醱酵した陰湿な温もり
松本 清張 / 真贋の森「松本清張ジャンル別作品集(3) 美術ミステリ (双葉文庫)」に収録 amazon
このカテゴリを全部見る
同棲・一緒に暮らすの表現・描写・類語(暮らし・生活のカテゴリ)の一覧 ランダム5
二人の教員で一室を分け合っている
雫井 脩介「火の粉 (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
このカテゴリを全部見る
「恋愛」カテゴリからランダム5
「暮らし・生活」カテゴリからランダム5
カテゴリ検索 単語の意味
同じカテゴリの表現一覧
恋愛 の表現の一覧 
暮らし・生活 の表現の一覧 
人物表現 大カテゴリ
表現の大区分