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病的になっていたひろ子の神経は、その萩の花の大きいゆれをわが魂の大ゆれのようにはっと感じた。
宮本 百合子 / 風知草 作品を確認(amazon)
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心が病んでいる・精神異常
花
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心が病んでいる・精神異常の表現・描写・類語(性格・態度のカテゴリ)の一覧 ランダム5
(自分は精神異常かも人生を振り返る)私が生まれてこのかた辿ってきた人生の合法的な部分だって、お世辞にもまともとは言えない。汚れた洗濯物を押し込めるだけぎゅうぎゅう押し込んだトランクみたいなものだ。その中には、一人の人間を精神異常に追い込むに足る材料がじゅうぶんに詰め込まれている。
村上 春樹 / 1Q84 BOOK 1 amazon
体の芯まで腐ってるのよ。あの美しい皮膚を一枚はいだら中身は全部腐肉なのよ。
村上 春樹 / ノルウェイの森 下 amazon
(心の渇き、誰にでもいいから抱かれたい)あゆみは大きな欠落のようなものを内側に抱えていた。それは地球の果ての砂漠にも似た場所だ。どれほどの水を注いでも、注ぐそばから地底に吸い込まれてしまう。あとには湿り気ひとつ残らない。どのような生命もそこには根づかない。鳥さえその上空を飛ばない。何がそんな荒れ果てたものを彼女の中に作り出したのか(。《…略…》)彼女はその致命的な欠落のまわりを囲うように、自分という人間をこしらえてこなくてはならなかった。作り上げてきた装飾的自我をひとつひとつ剥いでいけば、そのあとに残るのは無の深淵でしかない。それがもたらす激しい乾きでしかない。《…略…》その無は定期的に彼女のもとを訪れてきた。《…略…》そんなとき、彼女は誰でもいい誰かに抱かれないわけにはいかなかった。
村上 春樹 / 1Q84 BOOK 2 amazon
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花の表現・描写・類語(植物のカテゴリ)の一覧 ランダム5
宮本百合子 / 伸子
店の前の植込には、彼岸花がしおたれるとインパチェンスが咲いた。それが散るとシクラメンが植えられた。どれも幻のほむらのように赤く、静かな花だった。
浅田次郎 / 伽羅「鉄道員(ぽっぽや) (集英社文庫)」に収録 amazon
雪柳が純白な小さな花びらを粉のように散りこぼし
阿部 知二 / 黒い影 (1950年) amazon
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「植物」カテゴリからランダム5
重い葉扇(はうちわ)を髪のように垂れて、暗い蔭を溜めている樹
大岡 昇平 / 野火 amazon
空の青が透いて見えるような薄い脆い花弁
大岡 昇平 / 花影 amazon
残酷に葉を喰い荒す栗毛虫のような毒々しい花
長塚 節 / 土 amazon
「性格・態度」カテゴリからランダム5
父と駆け落ちした女性は、また別の人と逃げた。そういう人種がいる。失敗を恐れないで、何度でも新しく始めてしまう人。
吉本 ばなな「N・P (角川文庫)」に収録 amazon
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