町ともつかず村ともつかない鄙 びた家並
岡本かの子 / 東海道五十三次 ページ位置:9% 作品を確認(青空文庫)
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町並み・集落
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前後の文章を含んだ引用
......軒のあべ川餅屋 の前を通ると直ぐ川瀬の音に狭霧 を立てて安倍川が流れている。轍 に踏まれて躍る橋板の上を曳かれて行くと、夜行で寝不足の瞼 が涼しく拭われる気持がする。 町ともつかず村ともつかない鄙 びた家並がある。ここは重衡 の東下りのとき、鎌倉で重衡に愛された遊女千手 の前の生れた手越 の里だという。重衡、斬られて後、千手は尼となって善光寺に入り、歿したときは二十四歳......
単語の意味
鄙びる(ひなびる)
鄙びる・・・いかにも田舎の雰囲気が漂う。
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細い坂路の両側に家々が覆いかぶさるようにして並ぶ
遠藤 周作 / 沈黙 amazon
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今はただ一色の白さに雪でおおわれている。そして雲が空を動くたびごとに、山は居住まいを直したかのように姿を変える。
有島武郎 / 生まれいずる悩み
はるか向うの目の下に、虫のようにコースを歩いている人間がみえた。
丹羽 文雄 / 顔 (1963年) amazon
櫛の歯のように生えている竹林にさしこんでいる陽が、苔の生えた地面に、雨のようにそそぐ
水上 勉 / 越前竹人形 amazon
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