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少しく心の力が必要な所へくると話がゆきつまってしまう
伊藤左千夫 / 野菊の墓 ページ位置:30% 作品を確認(青空文庫)
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恋愛・恋する・恋心
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前後の文章を含んだ引用
......吉野紙を破るほどの押がないのである。またここで話の皮を切ってしまわねばならぬと云う様な、はっきりした意識も勿論ないのだ。言わば未 だ取止めのない卵的の恋であるから、少しく心の力が必要な所へくると話がゆきつまってしまうのである。 お互に自分で話し出しては自分が極りわるくなる様なことを繰返しつつ幾町かの道を歩いた。詞数こそ少なけれ、その詞の奥には二人共に無量の思いを包んで、極......
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言葉につかえる・言葉を探すの表現・描写・類語(言葉を交わすのカテゴリ)の一覧 ランダム5
唇を開けたり閉じたりして、言う言葉を探している。
雫井 脩介「火の粉 (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
「実は、あの……」 言い出したまま、完全に言葉に詰まってしまう。カヨは黙ってただ待っている。
沼田 まほかる「彼女がその名を知らない鳥たち (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
「あなたは、難儀に苦しんでいらっしゃいませんか」《…略…》わたしは何とか彼の質問にうまく答えてみようとした。心の中で、なんぎ、という言葉をつぶやいてみた。それは聞き慣れない哲学用語のように、つかみどころがなかった。
小川 洋子 / 夕暮れの給食室と雨のプール「妊娠カレンダー (文春文庫)」に収録 amazon
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恋愛・恋する・恋心の表現・描写・類語(恋愛のカテゴリ)の一覧 ランダム5
彼はこちらに向けられた視線が熱い鉄板の上に落ちた水滴のように自分の心の中で音を立てるのを感じた。彼女を前にすると、心は、いつも熱を含んで熱くなる。
山田詠美「新装版 ハーレムワールド (講談社文庫)」に収録 amazon
日本の女は形式的には男から冷淡にされるけれども、内容的にはたいへん愛される
岡本かの子 / 母子叙情
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「恋愛」カテゴリからランダム5
女優は男優の服を脱がした。男優は、走ったあとのような荒い息をして、やがて、泳ぐように女優の身体の上で動き始めた。
村田 沙耶香「しろいろの街の、その骨の体温の」に収録 amazon
並んで歩いていると、我知らず心がときめいてくる
宮本 輝「道頓堀川(新潮文庫)」に収録 amazon
「言葉を交わす」カテゴリからランダム5
それはまったくのところ、労多くして得るところの少ない作業であった。今にして思うに、もしその年に「他人の話を熱心に聞く世界コンクール」が開かれていたら、僕は文句なしにチャンピオンに選ばれていたことだろう。
村上 春樹「1973年のピンボール (講談社文庫)」に収録 amazon
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