なんだがお日さんぼやっとして来たな
宮沢賢治 / 風の又三郎 ページ位置:34% 作品を確認(青空文庫)
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曇り空・曇天
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......来て待ぢでるべが。」「待ぢでるんだ。又三郎うそこがないもな。」「ああ暑う、風吹げばいいな。」「どごがらだが風吹いでるぞ。」「又三郎吹がせでらべも。」「なんだがお日さんぼやっとして来たな。」 空に少しばかりの白い雲が出ました。そしてもうだいぶのぼっていました。谷のみんなの家がずうっと下に見え、一郎のうちの木小屋の屋根が白く光っています。 道......
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曇り空・曇天の表現・描写・類語(晴れ・曇りのカテゴリ)の一覧 ランダム5
病人の顔色のように空が暗くにごっている
山本 有三 / 波 amazon
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日の光に満ちた空気は地上をわずかも距 っていなかった。
梶井基次郎 / 冬の日
鶴川と私とのあいだには、夏のはげしい直射日光がある。鶴川の若い顔は脂に照りかがやき、光りの中に睫を一本一本金いろに燃え立たせ、鼻孔をむしむしする熱気にひろげて、私の言葉の終るのを待っている。
三島由紀夫 / 金閣寺 amazon
庇をくぐり、廊下を通って、ようようそこまで辿り着いた庭の陽光は、もはやものを照らし出す力もなくなり、血の気も失せてしまったかのように、ただ障子の紙の色を白々と際立たせているに過ぎない。
谷崎 潤一郎 / 陰翳礼讃 amazon
渡り廊下に射す光の加減で、日が空の高いところへ昇ろうとしているのが分かるが、日差しはどうしても店の奥にまでは届いてこない。
小川 洋子 / 亡き王女のための刺繡「口笛の上手な白雪姫」に収録 amazon
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