離れ座敷は大川(隅田川)端にあって、創業が文政年間という、この店の面影を偲ぶに足るものがあった
池波 正太郎「むかしの味 (新潮文庫)」に収録 作品を確認(amazon)
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古い建物の佇まい
老舗
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前後の文章を含んだ引用
.....何か一品、たとえば肝焼のようなものを注文しようとすると、「鰻が、まずくなるから、何も食べてはいけない」 こういって、決して食べさせなかったものだ。 当時の〔前川〕の離れ座敷は大川(隅田川)端にあって、創業が文政年間という、この店の面影を偲ぶに足るものがあったようにおもう。 むろんのことに、舟着きも設けられてい、大川の暗い川面を、しずかにすべって来る小舟に乗った新内や声色の流しも、酒をのみながら聴けたのである。 江......
単語の意味
偲ぶ(しのぶ)
偲ぶ・・・過ぎ去った時間や、遠くはなれた場所や人を懐かしみ、思い慕うこと。
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当主で二十何代目というだけあって、おそろしく古い建物
吉川英治 / 銀河まつり
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店内の雰囲気、造作、装飾、器物……何をとっても老舗の格調が看てとれる。
池波 正太郎「むかしの味 (新潮文庫)」に収録 amazon
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近づきがたい暗さが漂っていた。夜目で見てもガラスが割れているのは分かったし、壁にはスプレーで落書きがされている。
伊坂 幸太郎「陽気なギャングが地球を回す (祥伝社文庫)」に収録 amazon
家といってもそれは町はずれの川ばたにあるこわれた水車小屋で
宮沢賢治 / セロ弾きのゴーシュ
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キハ12は無人の北美寄駅に、お愛想のように止まった。
浅田次郎 / 鉄道員(ぽっぽや)「鉄道員(ぽっぽや) (集英社文庫)」に収録 amazon
がらんとした旅館の一室。清浄な蒲団 。匂 いのいい蚊帳 と糊 のよくきいた浴衣 。
梶井基次郎 / 檸檬
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