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わずかの時間しか地上に駐 まらない黄昏 の厳かな掟
梶井基次郎 / 冬の蠅 ページ位置:32% 作品を確認(青空文庫)
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夕方
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前後の文章を含んだ引用
......の偽瞞がある。これがその象徴する幸福の内容である。おそらく世間における幸福がそれらを条件としているように。 私は以前とは反対に溪間を冷たく沈ませてゆく夕方を――わずかの時間しか地上に駐 まらない黄昏 の厳かな掟 を――待つようになった。それは日が地上を去って行ったあと、路の上の潦 を白く光らせながら空から下りて来る反射光線である。たとえ人はそのなかでは幸福ではないにしても......
単語の意味
黄昏(たそがれ)
厳か(おごそか)
黄昏・・・1.夕暮れ。夕闇。日が沈んで、月が出るまでの間の薄い暗闇。暗くなって顔の区別ができないので、「誰そ彼(たそかれ)」つまり「お前は誰か」と尋ねるのが由来。
2.ピークの状態を過ぎてだいぶ衰えたころ。
2.ピークの状態を過ぎてだいぶ衰えたころ。
厳か・・・普段とは違うきちんとした雰囲気で、近寄りにくいさま。静かで落ちついていて、真剣にならずにいられない雰囲気があるさま。ふざけてはいけないような雰囲気。
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