北海道特有の巨大な白樺だ。近所の歯医者の玄関わきにまにあわせにはえているようなちゃちな白樺じゃない。四頭の熊が同時に爪を研げそうなほどどっしりとした白樺だ。
村上 春樹「羊をめぐる冒険」に収録 ページ位置:19% 作品を確認(amazon)
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白樺(しらかば)
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前後の文章を含んだ引用
......を二十秒ばかりじっと眺め、その写真が何を意味するのかを我慢強く考えてみた。 写真には羊の群れと草原が写っていた。草原がとぎれるあたりには白樺の林が連なっている。北海道特有の巨大な白樺だ。近所の歯医者の玄関わきにまにあわせにはえているようなちゃちな白樺じゃない。四頭の熊が同時に爪を研げそうなほどどっしりとした白樺だ。葉の繁り具合から見ると、季節は春のように見えた。背後の山の頂きにはまだ雪が残っていた。中腹の谷あいにも幾らか残っている。四月か五月というところだろう。雪溶けで地......
単語の意味
熊(くま)
熊・・・1.クマ科の哺乳動物の総称。体は大きく、太く短い四肢には鉤爪をもつ。雑食。
2.ある動植物の一種に対し、大きいことや強いことを示すのに接頭語的に用いる。熊蜂(くまばち)・熊笹(くまざさ)・熊苺(くまいちご)・熊蟻(くまあり)など。
2.ある動植物の一種に対し、大きいことや強いことを示すのに接頭語的に用いる。熊蜂(くまばち)・熊笹(くまざさ)・熊苺(くまいちご)・熊蟻(くまあり)など。
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白骨のように不気味に白く横たわっているシラカバの枯れ木
外村 繁 / 筏 amazon
北海道特有の巨大な白樺だ。近所の歯医者の玄関わきにまにあわせにはえているようなちゃちな白樺じゃない。四頭の熊が同時に爪を研げそうなほどどっしりとした白樺だ。
村上 春樹「羊をめぐる冒険」に収録 amazon
白樺の立ち木の幹が、逆光線の中に、燐光を放つように白く光っている
大仏 次郎 / 雪崩 (1953年) amazon
(白樺はよく燃える)白樺の皮へ火をつけると、ぬれたままカンテラの油煙のような真っ黒な煙を立ててボウボウ燃える
志賀 直哉 / 焚火 (1953年) amazon
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ダリヤの茎が干枯らびて縄のように地の上でむすぼれ出した。
横光 利一 / 春は馬車に乗って amazon
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