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(叫んだ)その声は、白燃鉄 を打つような響きを帯びて、鋭く次郎の耳を貫ぬいた。
芥川龍之介 / 偸盗 ページ位置:85% 作品を確認(青空文庫)
この表現が分類されたカテゴリ
叫び声(叫ぶ)・わめく
音(声)を聞く、聞こえる
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前後の文章を含んだ引用
......に汗馬 を跳 らせていたのである。 「次郎。」 近づくままに、彼はこう叫んだ。心の中に吹きすさぶ感情のあらしが、このことばを機会として、一時に外へあふれたのであろう。その声は、白燃鉄 を打つような響きを帯びて、鋭く次郎の耳を貫ぬいた。 次郎は、きっと馬上の兄を見た。それは日ごろ見る兄ではない。いや、今しがた馬を飛ばせて、いっさんに走り去った兄とさえ、変わっている。険しくせまった眉 に、かたく、......
単語の意味
叫ぶ・号ぶ(さけぶ)
叫ぶ・号ぶ・・・1.何かを訴えるために、大きな声を出す。大声を発する。大声で言う。
2.世間に向かって強く主張する。強く訴える。
2.世間に向かって強く主張する。強く訴える。
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