「おうおう泣いて。――飢 じゅうなったか」
吉川英治 / 雲霧閻魔帳 ページ位置:79% 作品を確認(青空文庫)
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赤ん坊・幼児が泣く
空腹・餓え・お腹が鳴る
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前後の文章を含んだ引用
......調ではなく、元気のいい男の声。それに交じって、嬰児 の泣き声が、近づいてくる。 「来たそうな」 女房は、土間を抜けて、裏へ駈け出した。乳ぶさをひろげて、待ちながら、 「おうおう泣いて。――飢 じゅうなったか」 と、いった。裏口から、入って来た男は、 「やれ、今日は、弱らせられた。――この、泣き虫め」 と、台所の縁へ、菅笠を抛 り出した。笠には、一目につくように、 みやこ......
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赤ん坊・幼児が泣くの表現・描写・類語(声・口調のカテゴリ)の一覧 ランダム5
抱き上げてやると、泣き声は、どうして自分を一人にしたんだという怒りの気持ちを含んだ叫び声に変わった。
小川洋子 / ダイヴィング・プール「完璧な病室 (中公文庫)」に収録 amazon
赤児は両手を 担ぎ、両足を縮めて、力一杯に無闇と泣いた。腹を波打たせながら泣く、その声が謙作には胸にこたえた。
直哉, 志賀「暗夜行路 (新潮文庫)」に収録 amazon
火がついたように泣き始めた
雫井 脩介「火の粉 (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
「赤ん坊は、両親がぎすぎすしているとその雰囲気を察知して泣き出すらしいんだ。喧嘩がはじまる前兆を察知したりね。その反対に、穏やかな人が寄っていくと、泣き止む」
伊坂 幸太郎「陽気なギャングが地球を回す (祥伝社文庫)」に収録 amazon
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空腹・餓え・お腹が鳴るの表現・描写・類語(その他の気分のカテゴリ)の一覧 ランダム5
駄菓子ではつまらないと見えて腹がグウグウ辛気 に鳴っている。
林芙美子 / 新版 放浪記
舌に唾が湧いて来て
林芙美子 / 新版 放浪記
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日記に書き込んだ文章を暗誦(あんしょう)するように一息に言う
松浦 理英子 / 親指Pの修業時代 上 amazon
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