TOP > 感覚表現 > 動き・反応・変化・現象 > 逃げる・逃走する・避難する
(蚊帳の中で)娘は、籠の鶯 が、小さい心臓へ水を浴びたように、ぱっと、向うの裾へ、逃げ屈んだ。
吉川英治 / 雲霧閻魔帳 ページ位置:40% 作品を確認(青空文庫)
この表現が分類されたカテゴリ
逃げる・逃走する・避難する
しおりに登録する
前後の文章を含んだ引用
......みせた。しかしそれは、かえって、彼女の極度な恐怖を刺戟した。ぴくっと、手を、蚊帳の裾へかけて、脱け出そうとする様子に、 (あッ、待ちねえ) いきなり飛びかかると、娘は、籠の鶯 が、小さい心臓へ水を浴びたように、ぱっと、向うの裾へ、逃げ屈んだ。 其方 へ、廻ると、此方 の隅へ逃げる。此方で捕まえようとすると彼方 へ逃げる。――二、三度、繰返しているうちに、雲霧の血は、もう盲目的になり、 (騒ぐと、殺すぞッ)と......
単語の意味
鶯・鴬(うぐいす)
鶯(うぐいす)
鶯・鴬・・・日本全国にいて、背中が茶色がかった緑色の野鳥。春を告げる鳥で「ホーホケキョー」と美しく鳴く。
鶯・・・ウグイス科の鳥。背中がオリーブ色の野鳥で日本全国にいる。大きさはスズメほど。春の初め、美しい声でさえずる。鳴き声「ホーホケキョ」と聞こえる。
ここに意味を表示
逃げる・逃走する・避難するの表現・描写・類語(動き・反応・変化・現象のカテゴリ)の一覧 ランダム5
鼯(むささび)のごとく逃げた。
池波 正太郎 / 剣客商売 amazon
このカテゴリを全部見る
「動き・反応・変化・現象」カテゴリからランダム5
寒さのために凍り果てて、触れ合えば石のように音を立てる
有島武郎 / 生まれいずる悩み
凍った池の上を、子供達がスケート遊びをしていた。
林芙美子 / 新版 放浪記
萃(人名)はしょっちゅう電話をよこした。熱い日に彼女の声を聞いていると、耳の奥から心が腐って行くような感じがした。
吉本 ばなな「N・P (角川文庫)」に収録 amazon
同じカテゴリの表現一覧
動き・反応・変化・現象 の表現の一覧
感覚表現 大カテゴリ