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黒い嵐雲の捲き立つ空が山際のところでだけ物凄く藍色に光っている
宮本百合子 / 伸子 ページ位置:94% 作品を確認(青空文庫)
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嵐・台風・暴風雨
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前後の文章を含んだ引用
......道に吹き下した。幌がドーッと一陣風を孕むと、俥夫は梶棒に体全体の重量をかけ、しがみついて立ちよどむ。そういう瞬間、伸子は夕暮の正面に一本ぼんやり白く横わる道と、黒い嵐雲の捲き立つ空が山際のところでだけ物凄く藍色に光っているのを、まじまじと見た。情熱的な暗い不安な空模様が、彼女の心の状態の反映のようであった。 祖母は、毎日竹藪をこいだり、納屋へ入ったりして働き廻った。そして、いろい......
単語の意味
藍色(あいいろ)
藍色・・・くすんだ青色。黒色がかった青色。藍(植物)で染めたような色で、ジーパンのような青。インディゴ。
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