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ウイスキーを、薬でも飲むように、舌の先きで少しずつめていた。
小林多喜二 / 蟹工船 ページ位置:42% 作品を確認(青空文庫)
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ウイスキー 酒を飲む・体内にアルコールが入る 飲む
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前後の文章を含んだ引用
......だって大したことでないって気がする」――その学生は、くそが何日もつまって、頭を手拭てぬぐいで力一杯に締めないと、眠れなかった。 「それアそうだろう」相手は函館からもってきたウイスキーを、薬でも飲むように、舌の先きで少しずつめていた。「何んしろ大事業だからな。人跡未到の地の富源を開発するッてんだから、大変だよ。――この蟹工船かにこうせんだって、今はこれで良くなったそうだよ。天候や潮流の変化の観測が出来な......
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