思わず足爪立 てんばかりに総立ちになった。人々の心までが総立ちになった。
有島武郎 / 生まれいずる悩み ページ位置:51% 作品を確認(青空文庫)
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嬉しさによる体の反応、リアクション
立ち上がる
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前後の文章を含んだ引用
......前に現われたのだ。それを見つけた時の漁夫たちの心の勇み‥‥魚が水にあったような、野獣が山に放たれたような、太陽が西を見つけ出したようなその喜び‥‥船の中の人たちは思わず足爪立 てんばかりに総立ちになった。人々の心までが総立ちになった。 「峠が見えたぞ‥‥北に取れや舵 を‥‥隠れ岩さ乗り上げんな‥‥雪崩 にも打たせんなよう‥‥」 そう言う声がてんでんに人々の口からわめかれた。それにしても船はひど......
単語の意味
爪立ち(つまだち)
爪立ち・・・爪先(つまさき、=足の指先)で伸び上がるようにして立つこと。つま先立ちすること。
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折り畳んでいた長身をからくりのように引き伸ばして立ち上がり
浅田次郎 / 悪魔「鉄道員(ぽっぽや) (集英社文庫)」に収録 amazon
水からあがる時の河馬(かば)のような自らの体重を感じながら、しかたなく立ちあがる。
筒井 康隆 / 夢の木坂分岐点 amazon
テーブルに両手をついて立ち上った。
宮本百合子 / 伸子
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人の心持ちを何でも下等に浅薄に解釈して一人見抜いたような得意の薄笑いを浮べ
長与善郎 / 青銅の基督 amazon
早くも解放の予感に心が緩みかける。
沼田 まほかる「彼女がその名を知らない鳥たち (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
心に光や風が入ってくる
吉本 ばなな / キッチン「キッチン (角川文庫)」に収録 amazon
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大物を射止めた猟師のように、小躍りして帰って来る。
外村 繁 / 澪標 amazon
相好を崩して笑った。
宮本 輝 / 螢川「螢川・泥の河(新潮文庫)」に収録 amazon
幸福なんて言葉、人はしょっちゅう使わないでしょう?
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目尻を下げて謝られ、尋恵は何の文句も浮かんでこなかった。
雫井 脩介「火の粉 (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
顎の先を何ミリか動かして短かく肯いた。
村上 春樹「羊をめぐる冒険」に収録 amazon
涙が噴きあげる。
林芙美子 / 新版 放浪記
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