夏目漱石 / 吾輩は猫である ページ位置:41% 作品を確認(青空文庫)
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髪型
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前後の文章を含んだ引用
......するものはいつ見ても頭を青くしている。暑いとその上へ日傘をかぶる。寒いと頭巾 で包む。これでは何のために青い物を出しているのか主意が立たんではないか。そうかと思うと櫛 とか称する無意味な鋸様 の道具を用いて頭の毛を左右に等分して嬉しがってるのもある。等分にしないと七分三分の割合で頭蓋骨 の上へ人為的の区劃 を立てる。中にはこの仕切りがつむじを通り過して後 ろまで食 み出しているのがある。まるで贋造 の芭蕉葉 のようだ。その次には脳天を平らに刈って左右は真直に切り落す。丸い頭へ四角な枠 をはめているから、植木屋を入れた杉垣根の写生としか受け取れない。このほか五分刈、三分刈、一分刈......
単語の意味
称する(しょうする)
称する・・・自分のこととして告げる。そうであると言う。名乗る。名づける。
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髪型の表現・描写・類語(髪のカテゴリ)の一覧 ランダム5
窓硝子 の紫の鹿 の子 を掛けた私の結い綿の頭がぐらぐらしていて、まるでお女郎みたいな姿だった。
林芙美子 / 新版 放浪記
彼女の二つくくりにした髪の片房を握ると、髪束は綿を詰めしぶったぬいぐるみのように、力なくやわらかく手のなかに横たわった。
綿矢 りさ / 仲良くしようか「勝手にふるえてろ (文春文庫)」に収録 amazon
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その髪の純粋な白さはぼくに、避けがたく、歳月に漂白された人骨の色を想像させた。
村上春樹「スプートニクの恋人 (講談社文庫)」に収録 amazon
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