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夕闇の中に診察着をきた一人の男が夕顔のように白く近よってくる
遠藤 周作「海と毒薬 (角川文庫)」に収録 ページ位置:89% 作品を確認(amazon)
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夕闇
近づく・距離を縮める・接近する
医者
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前後の文章を含んだ引用
......つんでいる。戸田は歩きかけて、むこうの階段にひびく固い跫音を聞いた。その跫音は階段をゆっくりと登ると、この手術室の方向に進んでくる。 廊下の窓に体をよせて戸田は夕闇の中に診察着をきた一人の男が夕顔のように白く近よってくるのをぼんやりと眺めていた。おやじだった。 戸田がそこにかくれているとは気がつかず、おやじは手術室の前にたちどまり、診察着に両手を入れたまま、背を曲げて、じっと手......
単語の意味
夕闇(ゆうやみ)
夕闇・・・日が沈んで、月が出るまでの間の薄い暗闇。夕方、月がなくて暗いこと。
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夕闇の表現・描写・類語(時間帯(朝・昼・夜)のカテゴリ)の一覧 ランダム5
すでに日は落ち、闇が海と山との境を消している。
吉田修一「悪人」に収録 amazon
窓ガラスの向こうで給食室は、沼に沈むようにゆっくり、見えなくなろうとしていた。
小川 洋子 / 夕暮れの給食室と雨のプール「妊娠カレンダー (文春文庫)」に収録 amazon
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近づく・距離を縮める・接近するの表現・描写・類語(距離のカテゴリ)の一覧 ランダム5
微風のごとく接近して来た小さな影
池波 正太郎 / 剣客商売 amazon
吸い寄せられるように歩いていった
宮本 輝 / 泥の河「螢川・泥の河(新潮文庫)」に収録 amazon
ふりこめる灰色の街道の遠くから豆粒のような行列がこちらに向ってくる
遠藤周作「沈黙(新潮文庫)」に収録 amazon
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医者の表現・描写・類語(職業・仕事のカテゴリ)の一覧 ランダム5
(その医者が)肋骨をさぐるたびに触れるあの指の硬さ、金属をあてられたようなヒヤッとしたあの感じは私にはうまく表現できないが、何か患者の生命本能を怯えさすものがある。
遠藤 周作「海と毒薬 (角川文庫)」に収録 amazon
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「職業・仕事」カテゴリからランダム5
ツボ師は、時に金脈を探すゴールド・ハンターのように、時に油田を探すオイル・ハンターのように、また時にトリュフを探す鼻のいいブタのように、次々と私のツボを掘り当てては容赦なく押しまくった。
さくら ももこ / もものかんづめ amazon
(見習い調律師)一弦ずつ、音を合わせていく。合わせても、合わせても、気持ちの中で何かがずれる。音の波をつかまえられない。チューナーで測ると合っているはずの数値が、揺れて聞こえる。調律師に求められるのは、音を合わせる以上のことなのに、まずはそこで足踏みをしている。
宮下 奈都「羊と鋼の森 (文春文庫)」に収録 amazon
(海女)彼女等は潜水が度重なるにつれ、藍壺に浸される布のように一度は一度増しに本能の濃さを加えられて陸へ上る。
岡本 かの子 / やがて五月に (1956年) amazon
「距離」カテゴリからランダム5
ワゴン車が後続して走行していた。
翔田 寛「真犯人 (小学館文庫)」に収録 amazon
「時間帯(朝・昼・夜)」カテゴリからランダム5
夕陽の溜息のような光線が、屋根屋根を越えて、河の水面にきらきらと映る。
福永 武彦 / 飛ぶ男「廃市/飛ぶ男 (新潮文庫 草 115-3)」に収録 amazon
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