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(酔って寝て夜中に目が覚める)僕は頭を振って目を覚ました。体がしびれ、頭が痛んだ。誰かが僕を氷と一緒にシェーカーに入れて、でたらめに振りまわしたみたいだ。闇の中で目覚めるほど嫌なことはない。何もかもを最初からやりなおさなくてはいけないような気がするのだ。目覚めて最初のうちはまるで他人の人生を生きているような気分になってしまう。それが自分の人生に重なりあうまでにずいぶん時間がかかる。
村上 春樹「羊をめぐる冒険」に収録 ページ位置:91% 作品を確認(amazon)
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酒に酔う・酔っ払う
寝起き・目が覚める
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前後の文章を含んだ引用
......。誰かが巨大なハンマーで凍った地球を叩き割ろうとしていた。ハンマーは正確に八回地球を打った。地球は割れなかった。少しひびが入っただけだった。 八時、夜の八時。 僕は頭を振って目を覚ました。体がしびれ、頭が痛んだ。誰かが僕を氷と一緒にシェーカーに入れて、でたらめに振りまわしたみたいだ。闇の中で目覚めるほど嫌なことはない。何もかもを最初からやりなおさなくてはいけないような気がするのだ。目覚めて最初のうちはまるで他人の人生を生きているような気分になってしまう。それが自分の人生に重なりあうまでにずいぶん時間がかかる。自分の人生を他人の人生として眺めるのは奇妙なものだ。そういった人物が生きていること自体が不可解に思えてくる。 僕は台所の水道で顔を洗い、ついでに水を二杯飲んだ。......
単語の意味
体(からだ)
体・・・頭・胴・手足など、肉体全体をまとめていう言葉。頭からつま先までの肉体の全部。身体。体躯。五体。健康。体力。
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エアコンに暖められた 気 怠 い空気のなかでビールの酔いが回りはじめると、ピアスが失くなったくらいで動揺するのが馬鹿げたことにも思えてくる。
沼田 まほかる「彼女がその名を知らない鳥たち (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
次第にからだが暖かになる。眼のふちがぽうっとする。耳がほてる。歌がうたいたくなる。
夏目漱石 / 吾輩は猫である
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寝起き・目が覚めるの表現・描写・類語(睡眠・眠る・寝るのカテゴリ)の一覧 ランダム5
目が覚めると、夢の雰囲気から自分だけ追い出された冬の朝だった。
吉本 ばなな「アムリタ(下) (新潮文庫)」に収録 amazon
首を肩の上に載 せてる
夏目漱石 / 吾輩は猫である
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自負心の強いインテリゲンチャが、宿業として背負わなければならない精神の暗黒
高橋 和巳 / 我が心は石にあらず amazon
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(眠いけど食べる)頭の芯は眠気で凝り固まっているのに、手足は妙にふにゃふにゃしている。感覚も眠っているので、味を想像したりすることもなく、ただひとつひとつの手順を生理現象のようにこなしていく。
小川洋子 / 完璧な病室「完璧な病室 (中公文庫)」に収録 amazon
おきて蒲団をたたんでいる
林芙美子 / 新版 放浪記
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