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美代子は眠るときに小さないびきをかく。ゆっくりとしたテンポの、メロディーのない弦楽のような、決して耳障りにはならない音だ。
重松 清「流星ワゴン (講談社文庫)」に収録 ページ位置:22% 作品を確認(amazon)
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イビキ・寝息
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前後の文章を含んだ引用
......た。僕はパジャマのズボンを穿き、上はランニングシャツのまま、ベッドに仰向けに寝ころんで、週刊誌をぱらぱらめくる。 コロンの香りが苦手なことと関係あるのだろうか、美代子は眠るときに小さないびきをかく。ゆっくりとしたテンポの、メロディーのない弦楽のような、決して耳障りにはならない音だ。 どうなるんだ、これから。 このまま、僕は、我が家の壊れていく日々をただ見つめるだけなのか──。 芸能人をめった斬りにする連載コラムに笑いながら、僕はうめく。 ......
単語の意味
弦楽・絃楽(げんがく)
耳障り(みみざわり)
弦楽・絃楽・・・弦楽器(バイオリンや三味線など糸(弦・絃)を使った楽器)による音楽。
耳障り・・・聞いて気に障(さわ)ること。聞いていて、不快に思ったり、うるさく感じたりすること。また、そのさま。「障り」は、感情を害するさま。
なお、不快でない音を聞いた場合は、「耳触り(みみざわり)」と表記するのが一般的。
なお、不快でない音を聞いた場合は、「耳触り(みみざわり)」と表記するのが一般的。
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呑気 な鼾をかいている
遠藤周作「沈黙(新潮文庫)」に収録 amazon
人のいい主人の鼾 も平らだ。
林芙美子 / 新版 放浪記
母上は疲れ果てたように、間もなく破れた草笛のような、かすれた小さい寝息を立てて眠った。
大原 富枝 / 婉という女 amazon
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私は風邪をひいた時の小さな子供のように、みんなの声をぼんやりと幸福に聞いていた。
吉本 ばなな「アムリタ(下) (新潮文庫)」に収録 amazon
頭の中はまるで古新聞を丸めて押し込んだような気がする。眠りは浅く、いつも短かかった。暖房がききすぎた歯医者の待合室のような眠りだった。誰かがドアを開ける度に目が覚める。
村上 春樹「1973年のピンボール (講談社文庫)」に収録 amazon
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