日本語表現インフォ：ピンとくる言葉や描写が見つかる辞典

膨らんだ風船から空気がすっと抜けるように、力みが消えた。

伊坂幸太郎 / マリアビートル　ページ位置：89%　作品を確認（amazon）

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前後の文章を含んだ引用

......言ったらどうだ」　中学生の目が少し強張っていた。怒っているのか、感動しているのか、と七尾はその横顔から、彼の感情を把握しようとしたが、すぐに顔つきは元に戻った。膨らんだ風船から空気がすっと抜けるように、力みが消えた。「いえ、あんまり有意義な答えじゃなかったな、と思って。がっかりしていたんです」　力みは消えたものの、あどけなさよりも、棘が目立った。「むきになってきたな。それで......

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気がゆるむの表現・描写・類語（安心するのカテゴリ）の一覧ランダム５

眼は引込んで、はっきりと二タ皮になっていた。彼は何かしら苛々しながら肉体からも精神からも来る凋残な気持に自身を浸し尽して、却ってだらしなく絶えず饒舌っていた。

志賀直哉「暗夜行路 (講談社文庫)」に収録　amazon関連カテ気がゆるむ疲れた顔

私はぎぎ、と音を立てていすを引き、どさっとすわった。立ち仕事なのですわると突然がくっと力が抜ける。腰のあたりの疲労がじわっと全身に広がるのがわかる。

吉本ばなな「アムリタ〈上〉 (新潮文庫)」に収録　amazon関連カテ気がゆるむ疲れる・疲労感座る（動作）

東京とは明らかに違うゆったりした空気が身体にしみこみ、知らず知らずのうちに心をきつく締めつけていたベルトがゆるんで、ついにあとかたもなく消え去っていきます。

綿矢りさ / 自然に、とてもスムーズに「しょうがの味は熱い (文春文庫)」に収録　amazon関連カテとても安心気がゆるむ

（疲れ果てて、）脳味噌は湯になり、体は湯にひたしたパンのようになっていた

椎名麟三 / 自由の彼方で　amazon

一歩あるくたびに、体じゅうの関節がダルくゆるみはじめるような気がした

安岡章太郎 / 海辺の光景　amazon