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(夜)巨大な眼窩そのものとも言える、深々とした杉林(が目の前にある)
伊坂 幸太郎 / グラスホッパー ページ位置:93% 作品を確認(amazon)
この表現が分類されたカテゴリ
夜
森林・ジャングル
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前後の文章を含んだ引用
......常ならざる暗さを漂わせた杉林の、その薄気味悪さのせいか、と思ったが、すぐに違うと察する。 車道の向こう側、反対車線側の歩道に、男が立っていた。大木のようだった。巨大な眼窩そのものとも言える、深々とした杉林を背に、男は木のように立っていた。 蝉を連れて行った大男だ。数時間前、RV車の運転席を開け、蝉を引き摺り出した、あの男だ。 今の今まで杉林にいたのだろうか。蝉の......
単語の意味
眼窩(がんか)
眼窩・・・眼球が収まっている、頭蓋骨のくぼみ。
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夜は萃(人名)に似ている。 昼間思うとかすんでいて、大したことなく思える。でもいざやって来ると、その 闇 の肌ざわりは、 抗えないほど巨大で純粋だ。
吉本 ばなな「N・P (角川文庫)」に収録 amazon
雨は依然として湿原を曇らせつつ、次第に暗くなって行った。まず遠い「歓喜峰」が消え、アカシヤの木が消え、次いで前面の林が消えて、やがて何も見るもののない 闇 となった。
大岡 昇平「野火(新潮文庫)」に収録 amazon
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「時間帯(朝・昼・夜)」カテゴリからランダム5
看板にはもう 灯 が入っている。
宮本 輝 / 螢川「螢川・泥の河(新潮文庫)」に収録 amazon
遠くで犬が鳴いている他には、何の音も聞こえない。
小川 洋子「妊娠カレンダー (文春文庫)」に収録 amazon
光はまだそこかしこにあふれているのに、一番星と月がひっそりと浮かび、雲が刻々と姿を変えていた。木々の根元には暗闇が忍び込もうとしているが、その気配はまだ弱々しく、夜の訪れまでにはもうしばらく猶予がある。一日のうちで、私たちが一番好きな夕方だった。
小川洋子「博士の愛した数式 (新潮文庫)」に収録 amazon
夜は萃(人名)に似ている。 昼間思うとかすんでいて、大したことなく思える。でもいざやって来ると、その 闇 の肌ざわりは、 抗えないほど巨大で純粋だ。
吉本 ばなな「N・P (角川文庫)」に収録 amazon
「地上・陸地」カテゴリからランダム5
城壁のように蜿蜒(えんえん)と連なっている山々
新田 次郎 / 芙蓉の人 amazon
信号の青い灯は見る間に近づいてきて、フロントガラスの右側からサイドウインドウに移った、と思う間もなく一瞬のうちに消えていく。
重松 清「流星ワゴン (講談社文庫)」に収録 amazon
雲の影が斜面の上に落ちると、その部分だけ獣の肌のように、くすんだ滑らかさに変わる
中村 真一郎 / 夜半楽 amazon
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