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坂になっている小径を滝 のように流れている水勢が、骨と皮ばかりになっている復一を軽々と流し、崖下の古池の畔 まで落して来た。
岡本かの子 / 金魚撩乱 ページ位置:93% 作品を確認(青空文庫)
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洪水・河川の氾濫
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前後の文章を含んだ引用
......、金魚は影も形も見えなかった。 復一はかっとなって、端の綴 じが僅 か残っている金網を怒 りの足で蹴 り放った。その拍子 に跣足の片足を赤土に踏み滑らし、横倒しになると、坂になっている小径を滝 のように流れている水勢が、骨と皮ばかりになっている復一を軽々と流し、崖下の古池の畔 まで落して来た。復一はようやくそこの腐葉土 のぬかるみで、危 く踏み止まった。 年来理想の新種を得るのにまだまだ幾多の交媒と工夫を重ねなければならない前途暗澹 たる状態であるのに、今......
単語の意味
辺・畔(ほとり)
辺・畔・・・1.すぐ近くの場所。近辺。そば。あたり。
2.陸地と水面が接しているところ。川や海などの水際。岸。きわ。
2.陸地と水面が接しているところ。川や海などの水際。岸。きわ。
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洪水・河川の氾濫の表現・描写・類語(天災・荒れた天気のカテゴリ)の一覧 ランダム5
流れはいよいよ、ふくれ上り、海のようになっている。
太宰治 / 走れメロス
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あのときの台風はなにしろ尋常ではなく、わたしの生涯においては、戦後のカスリン台風に次ぐくらいの凄まじいものだった。怖かった。 どれくらい大きかったかというと、気の毒に、溺れた熊が多摩川に浮いたくらい、すごかった。
中島 京子「小さいおうち (文春文庫)」に収録 amazon
自然の暴虐
小林多喜二 / 蟹工船
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