三里はとっくに歩いたと思っているのにいくらしてもおしまいにならなかった山道
梶井基次郎 / 冬の蠅 ページ位置:83% 作品を確認(青空文庫)
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山道・峠道
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......な言葉が同じように鈍い調子で響くばかりで、やがて女はあきらめたようすでいなくなってしまった。 私は静かな眠った港を前にしながら転変に富んだその夜を回想していた。三里はとっくに歩いたと思っているのにいくらしてもおしまいにならなかった山道や、谿 のなかに発電所が見えはじめ、しばらくすると谿の底を提灯 が二つ三つ閑かな夜の挨拶を交しながらもつれて行くのが見え、私はそれがおおかた村の人が温泉へはいりにゆ......
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車が円錐形(の山)の上に近づくにつれて右手のスロープは険しい岩山へと姿を変え、やがて垂直な岩の壁に変った。そして我々はのっぺりとした巨大な壁に刻まれた狭いはりだしに辛うじてしがみついているような格好になった。
村上 春樹「羊をめぐる冒険」に収録 amazon
北山の峰々にすっぽり抱きこまれたかのような山道
池波 正太郎「食卓の情景 (新潮文庫)」に収録 amazon
山径の方は陰気ではあったが心を静かにした。
梶井基次郎 / 筧の話
月夜の峠でのそよ風が、自由なはばたきへの誘いをひそめている
島尾 敏雄 / 島尾敏雄 amazon
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人通りの多い往来は相変わらず毛生欅 の並み木のかげにいろいろの店を並べています。
芥川龍之介 / 河童
昆布のようにつるつるした都会の歩道
林 芙美子 / 風琴と魚の町/清貧の書 amazon
高速道路を疾駆する車両の発する重低音
翔田 寛「真犯人 (小学館文庫)」に収録 amazon
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