芝居に出て来る女のように恰好がよかった。
夢野久作 / あやかしの鼓 ページ位置：54% 作品を確認（青空文庫）
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美人・美しい女
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......まった。 向うも立ち止まって顔を上げた。 それは二十四、五位に見える色の白い品のいい婦人であった。髪は大きくハイカラに結っていた。黒紋付きに白襟 をかけていたが芝居に出て来る女のように恰好がよかった。手に何か持っていたようであるがその時はわからなかった。 私はその時何の意味もなくお辞儀をしたように思う。その婦人もしとやかにお辞儀をしてすれ違った。その時に淡......
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夢野久作 / あやかしの鼓
本当に綺麗な子だ、と僕は思った。じっと見ていると心のいちばん深い部分に小さな石を投げ込まれたような気がする。そういう種類の美しさなのだ。くねくねと穴が複雑に折れ曲がっているし、そのすごく奥の方だから普通なら届きっこないのだが、彼女はそこにきちんと小石を放り込むことができるのだ。
村上 春樹 / ダンス・ダンス・ダンス(上) amazon
目のさめるような美人
池波 正太郎「むかしの味 (新潮文庫)」に収録 amazon
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