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けたたましい汽笛が一抹いちまつの白煙を青空に揚げて鳴りはためき、船尾からはすさまじい推進機の震動が起こり始めた。
有島武郎 / 或る女(前編) ページ位置:70% 作品を確認(青空文庫)
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汽笛
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前後の文章を含んだ引用
......手はでな装いを凝らした葉子のほうに吸い付けられるらしかった。葉子はその目を迎えて情をこめた流眄ながしめを送り返した。検疫官がその忙しい間にも何かしきりに物をいおうとした時、けたたましい汽笛が一抹いちまつの白煙を青空に揚げて鳴りはためき、船尾からはすさまじい推進機の震動が起こり始めた。このあわただしい船の別れを惜しむように、検疫官は帽子を取って振り動かしながら、噪音そうおんにもみ消される言葉を続けていたが、もとより葉子にはそれは聞こえなかった。葉子は......
単語の意味
汽笛(きてき)
青空(あおぞら)
汽笛・・・機関車や蒸気船などの、蒸気を吹き込んで音を出す笛。
青空・・・1.青く晴れた空。雲のない青い空。青く澄んで見える空。碧空。蒼天。
2.他の語に付いて「戸外で行う」「屋外」「露天」の意味を表す。
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