私と隆大は唇を重ねて、その瞬間に言葉を交わすことでは決して伝わらないものが、なにか光って消えた。
綿矢 りさ / かわいそうだね?「かわいそうだね? (文春文庫)」に収録 ページ位置:70% 作品を確認(amazon)
この表現が分類されたカテゴリ
キス・口づけ
しおりに登録する
前後の文章を含んだ引用
......うだったが、いくらまだ開けていないプレゼントがツリーの下に置いてあったとしても、クリスマスは二十五日の夜に終わるのではなく、二十四日と二十五日の境目に終わる。 私と隆大は唇を重ねて、その瞬間に言葉を交わすことでは決して伝わらないものが、なにか光って消えた。* ドライブのとき、助手席の彼女の役目は、流す音楽の選曲と、カーナビの操作と、あとドライバーの口にお菓子を入れてあげること。私はどの役目も好きで、ひさしぶりに女......
ここに意味を表示
キス・口づけの表現・描写・類語(恋愛のカテゴリ)の一覧 ランダム5
僕はもう一度唇を重ねに行った。今度は自然と舌を絡ませていた。彼女の歯並びを確認し、舌の動きを追っているうちに、もう何がなんだかわからなくなってくる。ただ気持ち良いという感覚だけが今の僕だった。
乾 くるみ / イニシエーション・ラブ amazon
誰もが溜息をつくようなキス
山田詠美「新装版 ハーレムワールド (講談社文庫)」に収録 amazon
舌が口の中にすっぽりと収まるようなキス
小池真理子「愛するということ (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
唇を求めて体を寄せて来た。
阿刀田 高 / 捩れた夜「ナポレオン狂 (講談社文庫)」に収録 amazon
このカテゴリを全部見る
「恋愛」カテゴリからランダム5
(面と向かって別れを告げられて)わたしは彼から視線をはずし、目の前に置かれたストロベリー果汁入りシャンパンの、優雅で細長いグラスを見つめた。まるで目と鼻の先にあるにもかかわらず、決して飲むことが許されない飲み物を眺めているようでもあった。頭の芯がぐらりと揺れ、遠近感が失われた。
小池真理子「愛するということ (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
魚の様にもつれあっている
林芙美子 / 新版 放浪記
恋が突然、始まるものなのだとしたら、まさしくあの瞬間だったと言うことができる。
小池真理子「愛するということ (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
同じカテゴリの表現一覧
恋愛 の表現の一覧
人物表現 大カテゴリ