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(音楽を聴く)彼女は眉を寄せ、意識を集中し、その古い時代の音楽の中に何か音楽以外のものを聞き取ろうとしているみたいに見えた。あるいは目をこらして、その響きの中に何かの影を見出そうとしているようにも見えた。
村上 春樹 / 1Q84 BOOK 2 作品を確認(amazon)
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(風呂の中で音楽を聴きながら考える)意識の半分を空っぽにして休ませ、残りの半分で考え事をした。そしてダヴィッド・オイストラフの演奏するシベリウスの音楽は、主にその空っぽの領域を通り過ぎていった。そよ風のように広く開け放たれた入り口から入り、広く開け放たれた出口から出ていった。音楽の聴き方としてはあまりほめられたものではないかもしれない。《…略…》音楽を右から左に聴き流しながら、意識の空っぽではない方の半分でとりとめもなく思考を巡らせた。そういうとき、彼は対象を限定することなくものを考えるのが好きだった。犬たちを広大な野原に放つように、意識を自由に駆けめぐらせるのだ。どこでも好きなところに行って、なんでも好きなことをしてくればいいと彼らに言って、あとは放っておく。彼自身は首まで湯につかり、目を細め、音楽を聴くともなく聴きながらぼんやりとしている。犬たちがあてもなくはねまわり、坂道を転げまわり、飽きることなく互いを追いかけ合い、リスをみつけて無益な追跡をし、泥だらけになり草だらけになり、遊び疲れて戻ってくると、牛河はその頭を撫で、また首輪をつける。その頃には音楽も終わっている。
半ば目を閉じるように鼓膜に集中している
小川 洋子 / 乳歯「口笛の上手な白雪姫」に収録 amazon
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おもちゃ箱を引っくりかえしたような賑わい
林 芙美子 / ボルネオダイヤ「林芙美子傑作集 (1951年) (新潮文庫〈第201〉)」に収録 amazon
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