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とにかく耳は素晴しく鋭敏に世界中の物音を聞き分けていた。まるで世界が一枚のヴェールを脱ぎ捨てたように感じられた。何キロも遠くで夜の鳥が鳴き、何キロも遠くで人々は窓を閉め、何キロも遠くで人々は愛を語っていた。
村上 春樹「1973年のピンボール (講談社文庫)」に収録 ページ位置:98% 作品を確認(amazon)
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前後の文章を含んだ引用
......にかかった雲はB52の編隊を連想させたし、こんもりと繁った西の林は魚の形をした文鎮を連想させたし、空の星はかびがはえたパセリの粉を連想させたし……、もうよそう。とにかく耳は素晴しく鋭敏に世界中の物音を聞き分けていた。まるで世界が一枚のヴェールを脱ぎ捨てたように感じられた。何キロも遠くで夜の鳥が鳴き、何キロも遠くで人々は窓を閉め、何キロも遠くで人々は愛を語っていた。「よかったわね」と一人が言った。「本当によかった」ともう一人が言った。 テネシー・ウィリアムズがこう書いている。過去と現在についてはこのとおり。未来については「......
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ベール
ベール・・・1.女性が頭からかぶる薄い布やネット。顔を覆い隠すくらいの長さがある。
2.はっきりさせないために覆い隠すもの。とばり。「秘密のベールに包まれる」「ついにベールを脱ぐ」
ヴェール。
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その一言が暗がりの中にくっきりと映し出されるように聞こえ
小川 洋子 / 一つの歌を分け合う「口笛の上手な白雪姫」に収録 amazon
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靴音のように遠くから規則正しく寄せてくるピアノのメロディー
吉本 ばなな「アムリタ〈上〉 (新潮文庫)」に収録 amazon
まるで、真空のような静かさだ。
吉川英治 / 雲霧閻魔帳
雨音のシンフォニー
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