(セミの鳴き声が)三重四重、五重にも六重にも重なって鳴いている。
梶井基次郎 / 城のある町にて ページ位置:12% 作品を確認(青空文庫)
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蝉(せみ)
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......になって「ジー」と鳴きやんでしまう。中途に横から「チュクチュク」とはじめるのが出て来る。するとまた一つのは「スットコチーヨ」を終わって「ジー」に移りかけている。三重四重、五重にも六重にも重なって鳴いている。 峻 はこの間、やはりこの城跡のなかにある社 の桜の木で法師蝉 が鳴くのを、一尺ほどの間近で見た。華車 な骨に石鹸玉のような薄い羽根を張った、身体の小さい昆虫 に、よくあ......
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蝉(せみ)の表現・描写・類語(昆虫・虫のカテゴリ)の一覧 ランダム5
煮えつくような蝉の声の中にじっと坐って
夏目 漱石 / こころ amazon
一匹の 油 蟬 がさきほどから、眠りを誘うような声で鳴いている
遠藤周作「沈黙(新潮文庫)」に収録 amazon
あの鳴き声(蝉)は、いやですねえ。何だか人間の声のようじゃないですか。
梅崎 春生 / 桜島 amazon
どこからともなく蜩(ひぐらし)の声が金鈴の雨を聴くように聞えて来る。
白柳 秀湖 / 駅夫日記 amazon
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(ゴキブリ)黒い羽根がおちょこの傘みたいにそっくり返ってる
島田 雅彦 / ある解剖学者の話「ドンナ・アンナ (新潮文庫)」に収録 amazon
みいんみいんと暑くるしく蝉が啼きたてている。
林芙美子 / 新版 放浪記
蝶がふらふらと宙をさまよってきて、彼女の青いワークシャツの肩にとまった。《…略…》蝶は恐れることを知らないように、そこで眠り込んだ。
村上 春樹 / 1Q84 BOOK 1 amazon
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