ただ一飛びだ。それで煩悶 も疑惑もきれいさっぱり帳消しになるのだ。
有島武郎 / 生まれいずる悩み ページ位置:96% 作品を確認(青空文庫)
この表現が分類されたカテゴリ
自殺する
しおりに登録する
前後の文章を含んだ引用
......たりしていた。そして君は夜のふけて行くのも、寒さの募るのも忘れてしまって、そろそろと山鼻のほうへ歩いて行った。 足の下遠く黒い岩浜が見えて波の遠音が響いて来る。 ただ一飛びだ。それで煩悶 も疑惑もきれいさっぱり帳消しになるのだ。 「家 の者たちはほんとうに気が違ってしまったとでも思うだろう。‥‥頭が先にくだけるかしらん。足が先に折れるかしらん」 君はまたたきもせずにぼんやり崖 の下をのぞ......
単語の意味
煩悶(はんもん)
さっぱり(さっぱり)
煩悶・・・もだえ苦しむこと。心を痛めて思い悩むこと。
さっぱり・・・1.不快感やわだかまりなどがすっかり消えて気持ちがいいさま。気持ちの爽快なさま。すっきり。
2.(性格や味覚などが)しつこくないさま。淡泊なさま。嫌味のないさま。あっさり。
3.あとに何も残らないさま。すっかり。前に「きれい」を伴うことが多い。
4.(後に打ち消しの語を伴って)全然。まったく。まるきり。
5.物事の状態で、好ましくない面ばかり目立つさま。全くだめだ。
2.(性格や味覚などが)しつこくないさま。淡泊なさま。嫌味のないさま。あっさり。
3.あとに何も残らないさま。すっかり。前に「きれい」を伴うことが多い。
4.(後に打ち消しの語を伴って)全然。まったく。まるきり。
5.物事の状態で、好ましくない面ばかり目立つさま。全くだめだ。
ここに意味を表示
自殺するの表現・描写・類語(生と死のカテゴリ)の一覧 ランダム5
不治の病をはかなんで死んだ
梶井基次郎 / Kの昇天
このカテゴリを全部見る
「生と死」カテゴリからランダム5
僕は目を閉じて、自分が死んでいくところを想像してみる。すべての肉体機能が停止し、最後の息がすうっと肺から出ていく。最後の息というのは、思っているよりもずっと硬い。まるで軟式のテニスボールを喉から吐いているみたいな感じがする。
村上春樹 / 遠い太鼓 amazon
同じカテゴリの表現一覧
生と死 の表現の一覧
暮らしの表現 大カテゴリ