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何故かしらフッと口を噤 んだ。恰 も何かしら重大な事を言い出す前のように、私の顔を凝視していた
夢野久作 / ドグラ・マグラ ページ位置:16% 作品を確認(青空文庫)
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会話の間を取る
よく見る・じっくり見る・凝視
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前後の文章を含んだ引用
......不明になっている事が発見されまして、又も、人々を驚かしました」 「ホウ。卒業式の当日に行衛不明……どうしてでしょう」 私が思わずこう口走ると、同時に若林博士は、何故かしらフッと口を噤 んだ。恰 も何かしら重大な事を言い出す前のように、私の顔を凝視していたが、やがて、又、今までよりも一層慎しやかに口を啓 いた。 「正木先生が何故 に、かかる光栄ある機会を前にして、行衛不明になられたかという真個 の原因に就ては今日まで、......
単語の意味
凝視(ぎょうし)
凝視・・・目を凝らして一点を見つけること。目を大きく見開いてじっと見つめること。
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本のページのあいだにしおりをはさむみたいに、僅かに間をあけた。
村上 春樹 / 1Q84 BOOK 2 amazon
(話を再開する)「それからモンロー主義の本体は」 と話の糸目を引っぱり出して
有島武郎 / 或る女
それ以上なにも言わなかった。しかし沈黙そのものがさまざまなことを雄弁に語っていた。
村上春樹「スプートニクの恋人 (講談社文庫)」に収録 amazon
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近視の眼を細くして見ていた。
直哉, 志賀「暗夜行路 (新潮文庫)」に収録 amazon
まじまじと見た。穴のあくほど、長い間じいっと見つめた。
吉本 ばなな「N・P (角川文庫)」に収録 amazon
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細かなところまで虫眼鏡で観察するように見る
谷村 志穂 / ハウス amazon
じっと悲しく見つめ考えていたスタンドの灯影
岡本かの子 / 母子叙情
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言うべきことがあるのに、どうしても言葉にならない。無理に口を開こうとすると、愛や恋や運命について、映画や小説のなかで百万遍使われて擦り切れてしまった言葉ばかりが喉に出かかる。
沼田 まほかる「彼女がその名を知らない鳥たち (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
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