鮮やかな赤い肉で、馬肉といえば赤黒い肉という印象があったが、考えを改めなければならないようだ。
東海林 さだお「タコの丸かじり」に収録 ページ位置:14% 作品を確認(amazon)
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馬肉
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前後の文章を含んだ引用
......、怜悧の馬を、ナマで、丼一杯食うというのはいささか気がひける。 そこで鍋のほうに移ることにする。 鍋は、〝ロース〟〝ヒレ〟〝シモフリ〟の三種類がある。 いずれも鮮やかな赤い肉で、馬肉といえば赤黒い肉という印象があったが、考えを改めなければならないようだ。 鍋に入れる具は、シイタケ、豆腐、春菊、ネギ、白たき、麩といったもので、特に変わったものはない。 これを、スキヤキ風のツユで煮て食べる。スキヤキ風のツユに、ほん......
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馬肉の味、おいしさを伝える表現・描写(肉(素材)のカテゴリ)の一覧 ランダム5
(馬刺し)馬肉の特徴は、何といってもその軟らかさにある。筋ばったところや、歯に引っかかるものが何もない。ただひたすら軟らかい。鶏のササミのようであり、牛刺しの脂のないところのようであり、マグロの赤身のようであり鯨のようでもある。 不思議なことに〝陸〟の香りがない。 では海の香りかというとこれもない。生姜醬油で食べるのだが、ねっとりと軟らかく、味わっていると舌にまとわりついて、自分の舌か馬刺しの肉かときどきわからなくなる。 そしてノド越しが何ともいえず特に軟らかい。 さっぱりしていて、牛刺しのように、だんだんしつこく感じられてきてイヤになるということがない。
東海林 さだお「タコの丸かじり」に収録 amazon
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猪肉は煮込むほど美味しくなるというが、煮込むほどに獣くささが消えていく。あまり煮ないうちに食べるとかなり獣くさく、煮込むとゴワゴワした舌触りになるが、噛むと柔らかい。
東海林さだお / タクアンの丸かじり amazon
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