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主人に取っては書物は読む者ではない眠を誘う器械である。活版の睡眠剤である。
夏目漱石 / 吾輩は猫である ページ位置:34% 作品を確認(青空文庫)
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本
眠たい・眠気
退屈・うんざり・味気ない
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前後の文章を含んだ引用
......来たくらいである。思うにこれは主人の病気で贅沢 な人が竜文堂 に鳴る松風の音を聞かないと寝つかれないごとく、主人も書物を枕元に置かないと眠れないのであろう、して見ると主人に取っては書物は読む者ではない眠を誘う器械である。活版の睡眠剤である。 今夜も何か有るだろうと覗 いて見ると、赤い薄い本が主人の口髯 の先につかえるくらいな地位に半分開かれて転がっている。主人の左の手の拇指 が本の間に挟 まったままであ......
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本の表現・描写・類語(道具・家具のカテゴリ)の一覧 ランダム5
桃色のツルツルしたメクリがついていて、表紙によしの芽のような絵が描いてあった。
林芙美子 / 新版 放浪記
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眠たい・眠気の表現・描写・類語(睡眠・眠る・寝るのカテゴリ)の一覧 ランダム5
梶井基次郎 / 冬の蠅
睡眠不足で変にゾーゾーする体
宮本百合子 / 伸子
まだ眠くて堪らない小犬のように眼をつむったまま加奈子の笑い声をうるさがった。
岡本 かの子 / 春「岡本かの子全集 (第2巻)」に収録 amazon
眠気がぼんやりと膜のように心を覆っていた。
吉本ばなな / サンクチュアリ「うたかた/サンクチュアリ」に収録 amazon
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退屈・うんざり・味気ないの表現・描写・類語(退屈のカテゴリ)の一覧 ランダム5
教員の仕事は 反吐 が出そうなくらい退屈だった。
百田尚樹「永遠の0」に収録 amazon
純のいない日曜日の午後は、本当に時間がぼんやりうつむいているようだった。
小川洋子 / ダイヴィング・プール「完璧な病室 (中公文庫)」に収録 amazon
酢の利かない鮨のように、味気ない気分
立野信之 / 姉妹
たいくつ【退屈】①いや気がさすこと。だれること。②圧倒されること。へこたれること。③ひまで倦みあくこと。④映画、小説においては、内包する文学性の度合いに比例する、と誤解されることが多い。
伊坂 幸太郎「陽気なギャングが地球を回す (祥伝社文庫)」に収録 amazon
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「道具・家具」カテゴリからランダム5
(電車の切符)それは彼の掌にさえすっぽりと収まるほどの小さな紙片にすぎなかったが、かっちりとした手触りといい、表裏を埋め尽くす暗号めいた文字と数字と記号の組み合わせといい、作戦遂行部隊だけが持てる許可証に相応しい風格を備えていた。
小川 洋子 / 盲腸線の秘密「口笛の上手な白雪姫」に収録 amazon
船が岸から遠ざかると、娘の置き忘れた青いハンカチが草の上にあじさいの花のように見えた。
林 芙美子 / 松葉牡丹「林芙美子傑作集 (1951年) (新潮文庫〈第201〉)」に収録 amazon
「退屈」カテゴリからランダム5
まるで悪い暗示にかかってしまったように白 じらとなってしまう。
梶井基次郎 / ある崖上の感情
手足の先がばらばらにほぐれるような倦怠感
梅崎 春生 / 桜島 amazon
まだ眠っているような、不思議な気分で布団から這い出た。
綿矢 りさ / 亜美ちゃんは美人「かわいそうだね? (文春文庫)」に収録 amazon
「睡眠・眠る・寝る」カテゴリからランダム5
疲れ切って夜中の寝床に横わりながらでも闇の中に爛々 と光る眼を閉じることが出来なかった。
岡本かの子 / 金魚撩乱
規則正しく楽しげな寝息
有島武郎 / 或る女
両手を組んで枕のように頭の後ろに当てた。
宮下 奈都「羊と鋼の森 (文春文庫)」に収録 amazon
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