(明るい空にくっきり浮かぶ白い半月)まるで使い古された軽石みたいに見えた。誰かが空に放り投げ、それが何らかの理由でそのまま留まったのだ。
村上 春樹 / 色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年 ページ位置:66% 作品を確認(amazon)
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月
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前後の文章を含んだ引用
......っと部屋を出て行った。 シャワーを浴びて服を着替えたときにはもう夕方になっていた。しかし窓の外は真昼のように明るかった。空にはくっきりと白い半月が浮かんでいた。まるで使い古された軽石みたいに見えた。誰かが空に放り投げ、それが何らかの理由でそのまま留まったのだ。 ロビーに降りて、コンシェルジュのデスクに行き、そこにいた赤毛の女性から市内の無料地図をもらった。そして沙羅の旅行社の現地オフィスの住所を言って、ボールペンでし......
単語の意味
半月(はんげつ)
半月・・・半円の形の月。弦月(げんげつ)。弓張り月。
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日が暮れて、金色の月が闇の中に浮かび上がる
小川 洋子「妊娠カレンダー (文春文庫)」に収録 amazon
冬であるのに、新月は匂うように白金の眉を描いていた。
岩田 豊雄 / 沙羅乙女「獅子文六作品集〈第4巻〉沙羅乙女・信子 (1958年)」に収録 amazon
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空は鏡のように明るい
永井 荷風 / すみだ川 amazon
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