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「どうでもいいわ」……小初はすべてをぶん流したあとの涼やかさを想像した。
岡本かの子 / 渾沌未分 ページ位置:77% 作品を確認(青空文庫)
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気持ちを吹っ切る・思いを断つ
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前後の文章を含んだ引用
......だんだん虚脱 に似た無批判になってゆく心境のなかにいつか涼しい一脈の境界が透 って来た。父に聞いた九淵のはなし、友が訳した希臘 の狂詩――水中に潜む渾沌未分の世界……「どうでもいいわ」……小初はすべてをぶん流したあとの涼やかさを想像した。小初の泣き顔の涙も乾いて遠くの葦の葉ずれが、ひそひそと耳にささやくように聞える。小初はまたしても眠くなった。 薫は腹這 いから立ち上った。腰だけの水泳着の浅いひだ......
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昭子はふと顔をあげ、なにかしらふっ切るように髪を振った
阿刀田 高 / 狂暴なライオン「ナポレオン狂 (講談社文庫)」に収録 amazon
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(禁煙を始めて)それから一ヵ月ばかり、ふさふさした尻尾を切り取られた動物みたいに、彼女は精神のバランス(もともとそれは彼女を特徴づける資質とは言いがたいのだが)を失っていた。
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メダカを持ってきたことさえあった。水を充たした透明袋を顔の高さまで吊り上げて、まるでメダカにほだされない女などこの世に存在しないといわんばかりに、メダカやぁ、と自信満々に笑いかけてくる。
沼田 まほかる「彼女がその名を知らない鳥たち (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
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そのやり切れなさにふたをした。
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ティエンは 和やかに食事をする一組の男女の後ろに立ち歯ぎしりをした。サユリは顔を上げて振り返った。背後の歯の音に気づいたかのようだった。
山田詠美「新装版 ハーレムワールド (講談社文庫)」に収録 amazon
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