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エンジンの切れた車内は静かだった。震動を感じるが、すぐにそれが、自分の鼓動によるものだと気づいた。呼吸のたびに、身体が大きく上下し、その膨らみと萎みがシートに伝わって揺れている。
伊坂 幸太郎 / グラスホッパー ページ位置:5% 作品を確認(amazon)
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深呼吸・大きく息をする
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前後の文章を含んだ引用
......を殺せば、あんたは本当の仲間になるし」「本当の仲間って?」「契約社員の、契約、の文字が取れるんじゃないかな」「どうして、僕がこんな目に遭わないといけないんだ」 エンジンの切れた車内は静かだった。震動を感じるが、すぐにそれが、自分の鼓動によるものだと気づいた。呼吸のたびに、身体が大きく上下し、その膨らみと萎みがシートに伝わって揺れている。息を吐く。吸い込む時に、座席の革の臭いが鼻に入った。 茫然とした気分で、フロントガラスを眺めた。交差点の歩行者用信号の青色が、点滅をはじめる。その点滅がゆっくり......
単語の意味
身体(しんたい)
身体・・・人のからだ。肉体。
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深呼吸・大きく息をするの表現・描写・類語(呼吸のカテゴリ)の一覧 ランダム5
深呼吸をした。夜の涼気が身体の内側を洗った。
村上春樹「スプートニクの恋人 (講談社文庫)」に収録 amazon
冷やかに流るる新鮮な空気を、腹一パイに吸い込んでホッとした
夢野久作 / ドグラ・マグラ
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酸素の足りなくなった金魚よりもせわしなく、大口をあけて空気を吸いまくる
飯田 栄彦 / 昔、そこに森があった amazon
まるで体中が肺ででき上った人形ででもあるように、幾度も幾度も飽かずに深呼吸をしている
葉山 嘉樹 / 海に生くる人々 amazon
湯気のような息に睫毛を湿らせて
沼田 まほかる「彼女がその名を知らない鳥たち (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
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