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振り向くせつなに、さっと、真っ赤なものが、自分の腕にも、胸にも、部屋にも、眸いっぱいに見えた。  ウーム……と、誰か、分らないうめきがながれた。行燈あんどんは、消えて、倒れたはずみに、ころころと、灯皿が白い煙の糸をひいて、独楽こまみたいに、部屋を廻った。
吉川英治 / 無宿人国記 ページ位置:47% 作品を確認(青空文庫)
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刃物で人を切る(刺す)
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前後の文章を含んだ引用
......びかわして、 (それは柱だっ)  と、罵倒ばとうした。  丈八郎の刀は、はすかいに、隅柱へ斬りこんだまま、抜けなかった。とたんに、うしろへ一角の刃を、感じたので、手を離して、振り向くせつなに、さっと、真っ赤なものが、自分の腕にも、胸にも、部屋にも、眸いっぱいに見えた。  ウーム……と、誰か、分らないうめきがながれた。行燈あんどんは、消えて、倒れたはずみに、ころころと、灯皿が白い煙の糸をひいて、独楽こまみたいに、部屋を廻った。  ウウム……と、二度目の苦鳴を聞いたとたんに、 「あッ――お信が」  と、発狂したように、お八重がさけんだ。  丈八郎も、一角も、はッと気を抜いて、 「おうっ?」  と、......
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胸(むね)
・・・1.体の前面で、首と腹との間の部分。また、その内側にある心臓や肺臓、胃などの内臓。
2.(胸に宿るとされている、)心。想い。心中。
3.乳房(ちぶさ)。おっぱい。
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