入り口近くのベッドの上に座っていた老人が答える。しわだらけの顔、ぽちっとした黒目がちの目、禿げあがった額の具合、背をまるめてちょこんと座っている風情。どこをとってもオランウータンにそっくりだ。いまにもグルーミングを始めそうな、どことなく可愛い感じのする爺さんだ。
中島 らも / 今夜、すベてのバーで 作品を確認(amazon)
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老人
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単語の意味
風情(ふぜい)
何処とも無く(どこともなく)
禿げ(はげ)
黒目・黒眼(くろめ)
背(せ)
風情・・・自然とかもし出される(いい)雰囲気。その場の風景から自然と感じられる、なんとなく上品で美しい雰囲気。趣(おもむき)。味わい。「風」も「情」も「趣(おもむき)」を意味する字。
何処とも無く・・・はっきりとした場所は言えないが、なんとなく。どことなく。
禿げ・・・髪の毛が抜け落ちた状態にあること。また、抜け落ちた部分。山などに木々が生えていないこと。
黒目・黒眼・・・眼球の中央の黒い部分。 ⇔ 白目(しろめ)。
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山田太一「飛ぶ夢をしばらく見ない」に収録 amazon
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