形のいい歯でしゃりしゃりと削られているガリガリ君
朝井 リョウ / 僕は魔法が使えない「もういちど生まれる (幻冬舎文庫)」に収録 ページ位置:3% 作品を確認(amazon)
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かき氷
食べる
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前後の文章を含んだ引用
......しかしお前、そんなちゃらい格好してキャンバスに向かうなよ。不釣り合いすぎる」 ナツ先輩は、長い前髪のすきまからくしゃっと細くなった目を覗かせて笑った。ナツ先輩の形のいい歯でしゃりしゃりと削られているガリガリ君から、ひとつふたつぽとりとソーダ味のしずくが落ちる。「あげる」 あ、ありがとうございます、と、俺は戸惑いながらも差し出されたガリガリ君を受け取る。ナツ先輩の行動......
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かき氷の味、おいしさを伝える表現・描写(和菓子のカテゴリ)の一覧 ランダム5
かき氷がテーブルに到着すると、まずその全容を慈愛のこもった目でひとわたり見回す。 見回したあと、シャジを用心深く抜き取り、氷の頂上を、叱るがごとく、さとすがごとく、いつくしむがごとく、ペンペンと軽くたたく。ついでに周辺もペンペンとたたく。 山盛りのかき氷は、ともすればテーブルの上にハラハラとこぼれ落ちようとする。この剝離、崩落を防止するために、最初のペンペンは欠かすことのできない作業なのである。 このあとは、頂上から攻める人と、山の中腹にトンネルを掘って掘り進む人に分かれる。 頂上から攻める人は性格の明るい人が多く、トンネルを掘る人は暗い人が多かったようだ。 おばさんが因業でない店では、氷をかく前にツユを一ヒシャク底のところに入れておいてくれる。 トンネルを掘る人は、途中でこの〝地下水〟に突きあたり、嬉しく、懐かしく、シャクシャクと氷を突き混ぜたりしてありがたくいただいた。
東海林 さだお「タコの丸かじり」に収録 amazon
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食べるの表現・描写・類語(動作・仕草・クセのカテゴリ)の一覧 ランダム5
(食べ終わる)瞬く間に平らげた陣治は、しつこく楊枝を使いながらチャッ、チャッ、といつもの音をたてる。
沼田 まほかる「彼女がその名を知らない鳥たち (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
ビッグマックを胃の空洞に向けて送りこみ
村上春樹 / パン屋再襲撃「パン屋再襲撃 (文春文庫)」に収録 amazon
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「和菓子」カテゴリからランダム5
ひんやり冷えたわらび餅は、夏そのものの味と舌触り
あさの あつこ「ガールズ・ブルー〈2〉 (文春文庫)」に収録 amazon
「動作・仕草・クセ」カテゴリからランダム5
男は明るみを背にしてだんだん闇のなかへはいって行ってしまった。
梶井基次郎 / 闇の絵巻
綱でもひきよせているように、両手をかわるがわる動かし、(引き寄せる)
壺井 栄 / 二十四の瞳 amazon
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